起業したて、個人事業主にとって、ビジネスカードの選択は重要な意思決定の一つです。法人カードは単なる決済手段ではなく、経費管理や資金繰りの効率化など、多岐にわたるメリットをもたらします。しかし、数多くのクレジットカードが存在する中で、自社に最適なビジネスカードを見つけるのは容易ではありません。本記事では、カード選択のポイントと、創業法人・スタートアップ企業・個人事業主におすすめの法人カード比較をランキング形式で紹介します。また、各カードの詳細比較も行い、ビジネス利用に適した法人カード選びをサポートします。カード選びに悩む経営者や経理担当者の方は、ぜひ参考にしてください。
目次
ビジネスカード選びの基本ポイント
ビジネス カードを選ぶ際は、いくつかの基本ポイントを押さえておく必要があります。まず、年会費の有無を確認しましょう。年会費無料のカードもありますが、一定の条件を満たす必要がある場合が多いです。次に、カード種類と対象企業を見極めることが重要です。一般的なクレジットカードから、プラチナカードやコーポレートカードまで、ステータスや利用目的に応じたカードが用意されています。また、利用限度額と審査基準も重要な選択ポイントです。事業規模や信用度に見合った利用上限が設定されているかどうかを確認しましょう。さらに、ポイント還元や特典付帯など、お得な特典も見逃せません。ビジネスシーンで活用できる特典を備えたカードを選ぶのがおすすめです。
中小企業向けビジネスカードの選び方
中小企業がビジネス カードを選ぶ際は、自社に必要な機能とサービスを見極めることが大切です。経費管理を効率化するために、会計ソフト連携やオンライン管理機能が充実したカードがおすすめです。また、従業員の経費処理に便利な追加カードやETCカードの発行が可能かどうかも重要なポイントです。法人専用の管理システムを備えたカードなら、経理業務の負担を大幅に軽減できます。会計整理やキャッシュフローの改善に役立つ、中小企業向けのビジネス カードを選びましょう。
法人向けビジネスカードのおすすめ5選
MIYABI CARD(VISA)
出典元:https://miyabi-gc.jp/visa.html
- 創業間もない事業者や個人事業主でも審査を受けられる
- 決算書の提出が不要で最短3営業日の発行が可能
- 年会費は初年度無料、次年度以降も16,500円(税込・経費計上可)
- 限度額は最大500万円で事業拡大にも対応
- ポイント還元率は0.5%※でビジネス経費でもポイント付与 ※一部商品で変動あり
- 後から分割払いへの変更も可能
- 海外利用時のサポートも充実しているのがメリット
MIYABIカードは、創業して間もない企業代表者や個人事業主でも審査を受けられるのが大きな魅力です。 WEBから簡単に申し込み可能で、発行までの期間も最短3営業日とスピーディです。経費支払いでポイントが貯まるなど、ビジネスに役立つ機能も満載です。
※MIYABI CARDは、企業名義ではなく企業代表者や個人事業主の「個人」名義で申込/契約を行うカードです。また、審査は企業与信ではなく個人与信のため、個人のクレジットヒストリーに影響します。
JCB MIYABI CARD
JCB MIYABI CARDは、ビジネスをサポートする充実の特長を備えたビジネスカードです。
- 個人事業主も利用可能
- 年会費は初年度無料、次年度以降11,000円(税込・経費計上可)
- ポイント還元率1% (200円ごとに2ポイント)
- 接待交際費や事業経費、公共料金でもポイント付与
- 効率的な資金運用※最長53日間の支払い延長
- ショッピング限度額最大300万円
JCB MIYABI CARDは、初年度年会費無料で高いポイント還元率が魅力的です。ビジネス経費でもポイントが貯まり、豊富な特典でビジネスライフを強力にサポート。キャッシング・分割払いにも対応し、最大300万円の高い限度額設定です。個人事業主も利用可能で、追加カードの発行や利用明細の確認も簡便。ETCカードや従業員カードの追加発行も可能で、ビジネスニーズを幅広くカバーする総合的なビジネスカードと言えます。
ライフカードビジネスライトプラス
ライフカードビジネスライトプラスは、法人代表者や個人事業主向けに提供されるビジネスカードです。
- 年会費永年無料(ゴールドカードを除く)
- 申込Web完結
- 最短3営業日発行
- 限度額最大500万円
- 追加カードの発行可能(ETCカード1枚、従業員カード3枚)
ライフカードビジネスライトプラスは、年会費が永年無料である点(ゴールドカードを除く)や、申し込みがWebで完結できる点です。また、最短3営業日で発行可能であり、限度額は最大500万円です。これにより、ビジネスにおいて必要な資金調達や経費管理を効率的に行うことができます。
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
出典:https://www.saisoncard.co.jp/amextop/sbs-pro/
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード(以下、セゾンプラチナビジネスカード)は、国際的ブランド力の高いアメリカン・エキスプレス・カードを比較的手軽に利用することができます。
- SAISON MILE CLUBに登録で最大1.125%の高還元率のマイルプログラム
- 2,000円(税込)ごとに永久不滅ポイントが貯まる
- 最短3営業日で発行
- 24時間365日対応のコンシェルジュサービス
- 最高1億円まで補償の旅行傷害保険
- 世界中の1,400ヵ所以上の空港ラウンジを利用できるプライオリティ・パス
セゾンプラチナビジネスカードは、ビジネスオーナーや個人事業主向けに提供される高性能なクレジットカードです。このカードは、ビジネス経費の管理を効率化し、様々な特典やサービスを通じて、ビジネスの成長をサポートします。特にJALのマイル還元率が高く、永久不滅ポイントが貯まる点が大きな魅力です。
マネーフォワード ビジネスカード
出典元:https://biz.moneyforward.com/
マネーフォワード ビジネスカードは、以下の特徴を持つ法人カードです。
- 起業・開業直後でも発行可能
- ポイント還元率1~3%
- 最短即日発送で1週間程度でカード到着
- ポイント1%還元、マネーフォワード関連決済は3%還元
- 月間利用額に応じて最大5万円分のボーナスポイント
- 初期費用・年会費無料(一部条件あり)
- 従業員の経費立替不要で精算作業削減
- マネーフォワードクラウドと連携し、経費精算・給与合算・会計ソフト仕訳を自動化
つまり、発行が容易で高還元率、初期費用無料、従業員の経費処理の自動化など、起業直後の法人にとって利便性が高いサービスとなっています。
ビジネスデビットカードの導入を考えている方はこちら
GMOあおぞらネット銀行のMastercardプラチナデビットカード
出典:https://gmo-aozora.com/promotion/lp/priv_debit_customer/
GMOあおぞらネット銀行のMastercardプラチナデビットカードは、以下の特徴を持つ法人・新設法人向けのカードです。
- 最大1.2%の高還元率でビジネス支出が有益な投資に
- カスタマーステージ最高ランクで、ATM出金手数料・他行振込手数料が月20回まで無料
- 頻繁な金融取引を行う企業ならば、これらの優遇措置によるコスト削減効果が大きい
- 不正利用補償やリアルタイム通知など、高いセキュリティも備わっている
つまり、ビジネス支出に対する高還元率と手数料無料化で経費節減が図れ、加えてセキュリティ面での安心感も得られるため、法人・新設法人の日常的な運営に適した実用的なデビットカードと言えます。
GMOあおぞらネット銀行のビジネスデビットカード
出典元:https://gmo-aozora.com/promotion/lp/business-debit/
GMOあおぞらネット銀行のビジネスデビットカードは、以下の特徴を持つサービスです。
- 新設法人や創業期の企業、経営者向けに設計された金融サービス
- 与信審査が不要で、迅速かつ手軽にカードが入手可能
- 日額最大2億円(マスターカードは1,000万円×20枚)の高い利用限度額で柔軟な資金調達が可能
- 年会費や維持費が無料で経営コストを抑制できる
- 利用額の最大1%がキャッシュバックされるなど、経済的メリットが大きい
つまり、創業期や急な資金ニーズにも対応でき、低コストで資金の流動性を確保することができる実用的なビジネスデビットカードと言えます。
おすすめの法人カード比較
ここでは、中小企業・ベンチャーにおすすめの法人カードをランキング形式で紹介します。
総合おすすめ法人カード:MIYABI CARD(VISA)
- 創業間もない事業者や個人事業主でも審査可能
- 決算書提出不要、最短3営業日で発行
- ポイント還元率0.5%、経費でもポイント付与
- 海外利用時のサポートが充実
急ぎで必要な場合のカード:マネーフォワード ビジネスカード
- 起業・開業直後でも発行可能
- ポイント還元率1~3%、最短即日発送
- 初期費用・年会費無料(条件あり)
- 経費精算・会計ソフト仕訳の自動化に対応
高ステータスカードの選び方:JCB MIYABI CARD
- 個人事業主も利用可能
- 初年度年会費無料、高いポイント還元率(1%)
- ビジネス経費でポイント貯まる
- 最大300万円の高い限度額設定
これらの法人カードは、中小企業やベンチャーのニーズに合わせて設計された法人専用のビジネスカードです。ビジネス利用に特化した機能や特典を備えており、企業経営の強力なサポートツールとなります。
各カードの詳細比較
おすすめの法人カードについて、より詳細な比較を行います。
利用限度額
- MIYABI CARD(VISA):最大500万円
- マネーフォワード ビジネスカード:非公開
- JCB MIYABI CARD:最大300万円
年会費と還元率
- MIYABI CARD(VISA):初年度無料、次年度以降16,500円、還元率0.5%
- マネーフォワード ビジネスカード:年会費無料(条件あり)、還元率1~3%
- JCB MIYABI CARD:初年度無料、次年度以降11,000円、還元率1%
緊急時のサポートとデメリット
- MIYABI CARD(VISA):海外利用時のサポートが充実、デメリットは年会費が高め
- マネーフォワード ビジネスカード:即日発送が可能、デメリットは利用限度額が非公開
- JCB MIYABI CARD:ビジネス経費で高還元率、デメリットは発行スピードが不明
各カードには一長一短がありますが、総合的に見ると、ビジネスシーンで活用しやすい特徴を備えていると言えます。自社の利用目的や優先順位に応じて、最適な法人カードを選びましょう。
比較表
ビジネスカードの比較表
項目 | MIYABI CARD (VISA) | JCB MIYABI CARD | ライフカードビジネスライトプラス | セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード | マネーフォワード ビジネスカード |
---|---|---|---|---|---|
対象 | 創業間もない事業者、個人事業主 | 個人事業主 | 法人代表者、個人事業主 | ビジネスオーナー、個人事業主 | 起業・開業直後の法人 |
年会費 | 初年度無料、次年度以降16,500円(税込) | 初年度無料、次年度以降11,000円(税込) | 永年無料 (ゴールドカードを除く) | 22,000円(税込) | 無料 (一部条件あり) |
ポイント還元率 | 0.5% (一部商品で変動) | 1% (200円ごとに2ポイント) | 0.5% | 最大1.125% (SAISON MILE CLUB登録時) + 永久不滅ポイント | 1%(マネーフォワード関連決済は3%) |
限度額 | 最大500万円 | 最大300万円 | 最大500万円 | 非公開 | 非公開 |
発行スピード | 最短3営業日 | 最短3営業日 | 最短3営業日 | 最短3営業日 | 最短即日発送 (カード到着は約1週間) |
支払い方法 | 後から分割払い変更可能 | キャッシング、分割払い対応 | 後払いリボ (post-revolving payment)対応外 | 一括払い、分割払い、リボ払い、ボーナス払い | 一括払い |
海外利用サポート | 充実している | 充実している | あり | 24時間365日対応のコンシェルジュサービス + プライオリティ・パス利用可能 | あり |
特典 | - | - | - | 最高1億円まで補償の旅行傷害保険 + プライオリティ・パス利用可能 | 月間利用額に応じて最大5万円分のボーナスポイント |
追加カード | - | ETCカード、従業員カードの追加発行可能 | ETCカード1枚、従業員カード3枚 | 可能 | 従業員の経費立替不要で精算作業削減 |
その他 | 個人名義で申込/契約、個人与信審査 | - | クラウド会計ソフトとの連携 | - | マネーフォワードクラウドと連携、経費精算・給与合算・会計ソフト仕訳を自動化 |
ビジネスデビットカードの比較表
GMOあおぞらネット銀行 Mastercardプラチナデビットカード | GMOあおぞらネット銀行 ビジネスデビットカード | |
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対象者 | 法人・新設法人 | 新設法人や創業期の企業、経営者 |
還元率 | 最大1.2% | 最大1% |
審査 | 不要 | 不要 |
利用限度額 | 1,000万円/1日の限度額 | 1,000万円/1日の限度額 |
手数料 | ATM出金手数料・他行振込手数料が月20回無料 | ATM出金手数料・他行振込手数料が月20回無料(条件あり) |
年会費・維持費 | 無料 | 無料 |
セキュリティ | 不正利用補償、リアルタイム通知 | 不正利用補償、リアルタイム通知 |
以上が、ビジネスカードとビジネスデビットカードの比較表です。ビジネスカードは還元率が高く、ポイントでお得な特典が得られるのが魅力です。一方、ビジネスデビットカードは審査不要で発行が容易であり、高い利用限度額と手数料無料化によるコスト削減効果が期待できます。法人や事業主の具体的なニーズに応じて、適したカードを選ぶことが重要と言えるでしょう。
まとめ
本記事では、中小企業・ベンチャーに最適なビジネス カードの選び方とおすすめカード、詳細比較について解説しました。法人カードは、経費管理や資金繰りの効率化に欠かせないツールです。自社の事業規模や利用目的に合ったビジネス カードを選ぶことが重要です。年会費無料や高還元率のカード、使いやすい管理機能を備えたカードがおすすめです。法人カードを活用して、財務強化と業務効率化を図りましょう。ビジネス利用に特化した法人カードは、企業の成長と利便性向上を強力にサポートしてくれるはずです。