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CMSの代表的な種類や企業が導入するメリット・デメリットを解説

作成者: ビズソル編集部|2023.9.25

Webサイトを構築するにあたって、CMSという言葉を聞いたことがあるという人もいるはずです。CMSは専門知識がなくてもWebサイト構築・運用・管理ができるシステムで、さまざまな企業から特徴あるシステムが提供されています。この記事ではCMSの特徴や代表的な種類、おすすめのCMSについて紹介します。

CMSとは

CMSは「Contents Management System(コンテンツ・マネジメント・システム)」の略で、Webサイトを構成するテキスト・画像・デザイン・レイアウト情報などを一元的に保存・管理するシステムのことです。CMSの最大の特徴は、専門的な知識を持たない人でもWebサイトやコンテンツの構築・管理・更新ができることです。

ホームページの構築にはHTMLCSSといった専門的なスキルが必要ですが、CMSを導入することにより、直感的な操作感覚でコンテンツを編集することができます。

Webマーケティングが企業運営において重要となっている昨今において、スピーディで柔軟なWebコンテンツ更新を可能とするCMSの重要性は高いといえるでしょう。

CMSの種類

CMSは、大きく分けて次の3つの種類に分けられます。

  • オープンソース型CMS
  • パッケージ型CMS
  • クラウド型CMS

ここではそれぞれの特徴などを詳しく解説します。

オープンソース型CMS

オープンソース型CMSは、ソースコードが一般に公開されているCMSのことです。

ライセンス費用がかからず、導入が安価でできる点が特徴です。

構築・アップデートに関してある程度のIT知識を要求される点と、ソースコードが公開されていることから不正アクセスなどのセキュリティ面に不安がある点には注意すべきです。

また、オープンソースCMSの多くは企業での商用利用を前提としておらず、大規模サイトには向いていない点にも注意しましょう。

パッケージ型CMS

パッケージ型CMSは、ベンダーが開発しパッケージ商品として販売しているCMSです。ベンダーの公式なサポートが受けられる点や不具合などに対する保証があることが大きなメリットです。また、商用利用を前提なので運用に必要な機能が備わっており、中・大規模サイトにも対応できるものが多く揃っています。

一方でライセンス費用がかかるため、導入するWebサイトの希望に応じてコストがかかる点はデメリットといえます。

クラウド型CMS

クラウド型CMSは、CMSサーバーなどのハード設備をクラウド事業者が管理するCMSです。サーバー契約などを自分でする必要がなく、セキュリティ対策も含めた各種アップデートもベンダー側で行ってもらえるのが特徴です。

また、クラウド型CMSでは多くのテンプレートが用意されており、Webサイト構築が比較的容易にできるという点もメリットといえるでしょう。ただし、あらかじめ用意されているパッケージ内でのカスタマイズとなるため、カスタマイズ性に劣る点はデメリットといえるでしょう。

企業がCMSを導入するメリット

CMSWebサイトの構築、コンテンツ作成などを簡単に一元化できるツールで、多くの企業で導入されています。

ここでは企業がCMSを導入するメリットについて、以下の3点から詳しく解説します。

  • サイト構築・運用に専門知識が不要
  • プラグインを活用できる
  • SEO対策がしやすい

サイト構築・運用に専門知識が不要

1つ目のメリットは、専門知識がなくてもサイト構築や運用が可能な点です。CSSでは、HTMLCSSといったWeb制作の専門知識がなくても誰でも簡単にサイト作成が可能です。CMSによっては、画像・動画の挿入、文字装飾なども直感的に操作できるものもあります。

また、CMSならWebサイトのデザインやコンテンツなどに変更を加えた場合に、自動的にディレクトリの構成の統一やコンテンツのデータベース管理を行ってくれます。

複数の担当者で分担して構築を進めても、スムーズに構築できる点もCMS導入の大きなメリットといえるでしょう。

プラグインを活用できる

2つ目のメリットはプラグインを活用できる点です。プラグインとは簡単にいうと拡張機能のことで、CMSなどに機能を追加し、使いやすくするものです。拡張性の高いCMSの場合、プラグインの導入が可能です。

サイト運用に必要なプラグインなどの機能をインストールすることで、サイトマップの作製やお問い合わせページの設置など、自社の運用にあったカスタマイズができる点もCMS導入のメリットといえるでしょう。

ただし、CMSによっては機能の追加に別途で費用がかかる場合があるため、事前に確認しておきましょう。

SEO対策がしやすい

3つ目のメリットは、SEO対策がしやすい点です。CMSは内部構造がわかりやすく、ページごとに検索キーワードを盛り込めるなどSEO対策がやりやすいのも特徴です。

もう少し具体的に説明するとCMSを導入すると、W3C基準に準拠したHTMLコードが出力されます。

このW3C基準とは、Web技術の標準化を行う団体が勧告した規格です。互換性が重要視されているインターネット通信では、これに準拠して構築されたサイトが検索エンジンから高い評価を受ける仕組みになっています。

そのため、自動的に正しいHTMLコーディングが行われるCMS導入は、SEO対策として有効なのです。

また、タイトルやディスクリプションなど、SEO効果が期待できる設定も用意なので、検索エンジンに高評価されやすいページを作成しやすくなる点も、SEO対策としてCMSが有効な理由といえるでしょう。

企業がCMSを導入するデメリット

次に企業がCMSを導入する際のデメリットについて、次の2つのポイントから解説します。

  • セキュリティ対策が必要
  • デザイン・カスタマイズの制限

セキュリティ対策が必要

1つ目のデメリットは、セキュリティ対策が必要な点です。インターネット上で利用するCMSは、不正アクセスを受けるリスクがあります。

特にWordPressをはじめとしたオープンソース型のCMSは、ソースコードが公開されており、利用しているサイトも非常に多いことから、サイバー攻撃などのセキュリティリスクは高い傾向にあります。

セキュアな状態で運用するには、社内にセキュリティ専門スタッフを配置したり、ベンダーのサポートを受けたりといった対策が不可欠といえるでしょう。

デザイン・カスタマイズの制限

2つ目のデメリットは、デザイン・カスタマイズの制限を受けることです。CMSにはあらかじめテンプレートが用意されており、それを用いてサイト構築を進めます。テンプレートが用意されていることで、HTMLCSSといった知識のない人でもサイト構築が進められる点は、CMSのメリットの1つです。

しかし、一方でテンプレートの利用により、デザインやカスタマイズの自由度が制限されるため、自社サイトの独自性を出しづらい面はデメリットです。どうしても他のサイトと似たりよったりになってしまうので、自社の独自性を追求するのであれば、HTMLなどに詳しい専門の担当者の配置などを検討する必要があるでしょう。

CMSの代表例

では次にさまざまなサイトで広く利用されているCMSの代表例として、次の3つをご紹介します。

  • WordPress(ワードプレス)
  • Joomla!(ジュームラ!)
  • Drupal(ドルーパル)

WordPress(ワードプレス)

WordPressは、オープンソース型といえばこれといえるほど知名度の高いCMSです。世界で最もよく使われているオープンソースCMSで、ブログ型のWebサイトの構築が簡単にできます。

ユーザーが多い分、テンプレートの豊富さやカスタマイズの多様性に優れており、小規模なWebサイト構築には特におすすめのCMSです。

Joomla!(ジュームラ!)

Joomla!は、海外で多数の受賞歴を持ち、WordPressと並ぶ人気を誇るCMSです。管理画面のシンプルさ、高品質なデザインテンプレートが揃っているが特徴です。

また、Joomla!はプラグインなしでもデザイン性やカスタマイズの自由度が高いことも特徴で、PHPなどの専門的な知識がなくても、複雑な構造のWebサイト構築が可能です。独自のデザイン性と複雑な構造が可能なことから、中・大規模になる企業サイトなどで多く導入されているCMSです。

Drupal(ドルーパル)

DrupalJoomla!同様、日本での知名度はそれほど高くありませんが、世界中で利用されている中・大規模サイト向けのCMSです。

Drupalは、コアモジュールと呼ばれる基本機能と拡張モジュールの2つで構成されているのが特徴です。

基本モジュールはサイト開設に必要なWebサイト機能に加え、多言語機能やワークフロー機能を持っており、それに加えて必要な機能を拡張モジュールで追加する柔軟性が高い評価を受けています。また、NASAサイトや経済産業省サイトでも利用されるなど、セキュリティへの信頼感が高い点も特徴です。

こんな会社にはこんなCMSがおすすめ!

では最後に、要望別のおすすめCMSをご紹介します。

簡単に始めたいなら「GOOPE(グーペ)」

とにかく簡単にサイト構築を始めたいなら、GOOPEがおすすめです。GOOPEは、東証一部上場企業のGMOペパポ株式会社が提供するホームページ製作ソフトです。

すでに事業形態ごとにテンプレートが用意されており、基本的な機能が揃った状態で提供されるため、すぐにサイトの開設が可能です。一番安いライトプランなら月々1,100円~と、低コストから運用をスタートできる点も魅力です。

自由にカスタマイズしたいなら「WordPress(ワードプレス)」

自由にカスタマイズしたい、自社にあったサイトを構築したいのであれば、WordPressがおすすめ。本格的なSEOからデータベース構築など幅広いカスタマイズが可能な自由度の高さが魅力CMSです。

ただし、サイト構築にはある程度のスキルと時間が必要となるため、サイト構築できるスキル人材を持つ企業におすすめです。また、利用者が多い分セキュリティリスクは他のCMSに比べ高いため、管理が必要な点には留意する必要があるでしょう。

成果にこだわるなら「BlueMonkey

売上アップなどの成果にこだわるなら、BlueMonkeyがおすすめです。BlueMonkey日本の中小企業で使われることを前提に作られた国産のCMSです。BlueMonkeyの特徴は、ベンダーによる手厚いサポート。導入時の操作から、サイト構築の問い合わせ対応、サイト作成後のPDCAサイクルまで、成果を出すまで親切丁寧にサポートしてもらえます。

ベンダーであるクラウドサーカス株式会社は、Webマーケティングのコンサルティングサービスを提供する企業であることもあり、柔軟なサポートを受けられるので、成果を出したいならおすすめできるCMSといえるでしょう。

まとめ

本記事では、CMSの概要や種類などについて詳しく解説し、目的別のおすすめCMSをご紹介しました。CMSは、HTMLCSSなどのスキルがなくてもサイト構築ができるツールです。

今や企業にとって、Webサイトは販売ツールとしてのみならず、企業ブランドの向上、顧客満足度の向上など、企業プレゼンスの向上のためにも必要不可欠なものとなっています。

一方でサイトの構築・運用・管理には、人材育成も含めて時間も労力もかかるもの。CMSの導入は、これらを効率化し費用対効果を高めてくれるでしょう。ぜひこの記事を参考に、自社Webサイトの構築を検討してみてはいかがでしょうか。

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